家猫日記

リスザル、その後の生活

長きに渡って僕たちを苦戦させたリスザルだったが、ついに捕獲に成功する。

その後、リスザルは不妊手術を受けて、あとはリリースを待つのみとなった。

しかし、そこで姉御から全く予想しなかった言葉を聞くことに…

姉御の長い保護猫活動の中で、リスザルは最も苦戦した猫だけにリリースするのは躊躇われるとのことだった。

それに、もし今後リスザルが病気や怪我をした時に、再び捕獲して面倒を見るのは不可能だと姉御は考えたらしい。

確かに、あれだけ賢いリスザルのことだから、手取り網による捕獲は二度と通用しないだろう。

むしろ、リリースした後に、また僕たちの前に姿を現してくれるかどうかという疑問もある。

不妊手術で怖い思いをしたリスザルが他の餌場へ流れてしまったら、僕たちはもうリスザルに会うことすらないかもしれない。

それに、リスザルは僕たちが可愛がっているクロちゃんの妹ということもあり、他の猫よりも強い思い入れがあった。

だから、リスザルが姉御に保護してもらえて家猫になるのは、歓迎すべきことだと思えた。

駐車場でリスザルに会えないのは少し寂しくなるが、リスザルが幸せになってくれるなら、それはベストな選択肢なのだろう。

こうして家猫になったリスザルは、姉御の家で第二の猫生を送ることになった。

さて、家猫になったリスザルの様子だが、相変わらず警戒心の塊のような性格で、毎日お世話している姉御でも触ることすらできないらしい。

しかし意外と人懐こい一面もあり、姉御にとっては可愛い家猫の一員らしい。

リスザルにとっては不本意かもしれないが、結果として姉御の家という終の棲家を手に入れたのだった。

 

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