保護猫シェルター奮闘記

保護猫シェルター設立への道(その2)

 

およそ5年に渡る保護猫活動を経て、私は保護猫シェルターの設立を考えるようになりました。

しかし、経済的に余裕が少ない私にとって、条件を満たすような物件を借りるのは簡単ではありません。

そこで、いろいろな情報サイトを調べてみた結果、ようやく条件を満たした物件を見つけたのですが、その物件の説明には「訳アリ物件」と書かれていたのです。

しかし、今回の物件は保護猫シェルター目的であり人が住むわけではないので、ある程度は訳アリ物件だとしても問題ありません。

私はどこか訳アリ物件という言葉を甘く見ながら、内覧の当日を迎えました。

訳アリ物件を玄関から撮影したところ。築年数が古いせいか薄暗く不気味な雰囲気が漂う。

内覧の当日、オーナーさんに案内された室内は、想像を絶するほど物で溢れていました。

上手く言葉にできないのですが、人が住んでいた状態から、ある日突然放置されたような散らかり方です。

割と汚部屋には耐性がある私でも驚くほどの惨状だったので、オーナーさんにいくつか話を聞かせてもらいました。

私「これは・・・夜逃げか何かですか?」

オーナーさん「そういう訳ではないですよ。高齢の方が住んでいて入院されたそうです。」

私「入院ですか・・・まだ生きていらっしゃるんですよね?」

オーナーさん「亡くなってはいないハズですが・・・」

私「この状態で物件を貸すということですか?」

オーナーさん「片付けとかを全て入居者さんにお願いする代わりに、初期費用はサービスすることにしたんです。」

私「なるほど・・・ちなみにこの状態で購入したんですか?」

オーナーさん「ええ。だから購入した段階から訳アリ物件みたいなものですね。」

この状態で購入しようと考えたオーナーさんはすごいと思うのと同時に、この状態のまま売ろうと思った前入居者さん(もしくはその家族)もすごいと思ったのです。

さて、気になる物件の状態ですが、相当築年数が古い物件なので保護猫シェルターとして環境を整えるまでは、結構な時間が掛かってしまいそうな印象がありました。

さらにひと家族分はありそうな家財道具の山があり、これらを不用品として処分するだけでもかなりの時間と手間が掛かってしまいます。

パッと見渡しただけでも、冷蔵庫・洗濯機・タンス・食器棚が残っており、さらには仏壇や額縁など処分が難しそうな物まであります。

猫を保護するためには室内の不用品を全て処分した後、室内の掃除をある程度済ませなくてはいけません。

さすがに手間が掛かり過ぎる物件なので契約するか迷いましたが、他の候補となる物件と比べてみると、様々な点で条件的に恵まれています。

何より、一戸建てで十分な広さがあるのは、多くの外猫を保護したいと考えている私にとって最大に魅力に感じる点でした。

室内の環境などいろいろと逡巡する点はあるものの、、広さと賃貸費用のバランスを考えると、他の物件よりも条件的に恵まれているのは明らかです。

室内の片づけに不安は残りましたが、保護猫シェルターを作るために、訳アリ物件の契約へと踏み切ったのでした。

(続く)

コメント

タイトルとURLをコピーしました