保護活動

サバ美が連れてきた4匹の子猫たちは、順調に育っているように見えた。しかし、4匹のうち黒サビちゃんとサビちゃんは儚くも命を散らせてしまうことになる。

相次ぐ子猫の目撃情報で工場跡地に向かった僕たちを待っていたのは、4匹の子猫を連れたサバ美だった。4ヵ月ほどの子猫たちはサバ美に守られて順調に育っているように見えた。

リスザルの不妊手術を終えた僕たちは、次にサバ美の捕獲に取り掛かった。しかし、無事にサバ美の不妊手術を終えた直後、謎の子猫目撃情報を耳にすることになる。

どうしても捕獲機に入らないリスザルのために、僕たちは最終手段として手取り網を使うことにした。上手くいく自信はなかったが、リスザルを捕まえるために残された手段は他に無かったのだった。

捕獲機を使ってリスザルの捕獲に挑むものの、どうしても上手くいかずに悩む僕たち。どうやらリスザルは捕獲機の奥まで進むと危険だということを本能的に察知しているようだった。

クロちゃんは妹であるリスザルと甥っ子であるコリスへ会いに工場跡地へ足を延ばすことが増えた。同じ母親を持つクロ一族の絆がクロちゃんとリスザルには備わっているのかもしれない。