保護活動

子猫を取り巻く過酷な現実

生後2ヶ月ほどのコトラちゃんを連れてくるようになったトラちゃん。

しかし、妊娠していた当時のトラちゃんのお腹の大きさを考えると、産んだ子供がコトラちゃん1匹だけとは思えなかった。

猫のプロである姉御にも話を聞いてみたが、やはりトラちゃんくらいの大きなお腹なら、3~4匹の子猫を産んでいてもおかしくないとのこと。

しかし、トラちゃんが産んだ子供の中で、生き残ったのはコトラちゃん1匹だけだった。

もし野良の世界ではなく家の中で出産していたら子猫3~4匹が育つはずで、賑やかなトラちゃんファミリーが出来上がっていたことだろう。

やはり現実の世界は過酷で、トラちゃんが守れたのはコトラちゃん1匹だけだったのだ。

言うまでもなく子猫には外敵が多く、出産した子猫全員が元気の育つのはレアなケースなのだろう。

そんな中で元気に僕たちの前に現れてくれたコトラちゃんは、可愛いだけではなく生命の不思議を感じさせてくれる存在だった。

しかし、触れることも難しいくらい警戒心が強いコトラちゃんには、健康に育っているのかどうか確認する方法が無かった。

未だにトラちゃんに似てくれないコトラちゃんに一抹の不安を感じながらも、少しでも早くコトラちゃんが心を開くのを心待ちにするのだった。

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