駐車場に住みついた野良猫へ日常的に餌をあげるようになってから、野良猫への愛着が湧いてきた。
特に毎日のように会っていたトラちゃん・クロちゃん・チャトラには、別格の愛情を持って接するようになったのだった。
こうして猫たちとの距離が縮まったことで一番変わったのは、自分の中の猫に対する感情だと思う。
今までの自分だったら、野良猫に対して何らかの感情を持つことは無かった。
日常的な光景のひとつに過ぎなかったし、毎日のように餌をあげようとも思わなかったはず。
しかし、トラちゃんたちとの出会いを通じて、自然と猫に対して慈しみの気持ちが湧くようになった。
そんな変化を自覚するキッカケになったのが、いつの間にか「猫の餌」から「猫のご飯」に呼び方が変わっていたことだ。
スーパーやドラッグストアでトラちゃんたちにあげるキャットフードを見ていても、「どんなご飯なら喜んでもらえるかな?」と思うようになっていた。
以前の自分なら「猫の餌はどれがいいかな?」だったのに。
1日に1回のご飯をあげるために駐車場へ赴き、短時間ながらも猫たちと触れ合うのは、自分にとってかけがえのない時間となった。
こういう感情の変化が起きたのもトラちゃんと出会ったからであり、クロちゃんやチャトラとも仲良くなったことが一層と感情の変化に加速をかけた。
こうして餌からご飯へと猫との関わり方が変わった自分にとって、この後はいろいろと思うところが生まれたのだった。
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