ある日突然、子猫を連れて現れたリスザル。
ひょっとしたらとは思っていたのだが、リスザルの産んだ子猫は1匹ではなかった。
秋晴れの気持ち良い昼下がりに、リスザルは3匹の子猫を連れて僕たちの前に現れたのだった。
リスザルが連れてきた子猫は、キジトラ2匹と黒猫1匹。
子猫の大きさを考えると、おそらく4ヵ月くらいだろうか。
今まであまり姿を見かけなかったリスザルだが、立派に子猫3匹を育てていたことを考えると少し感慨深いものがある。
そして、リスザルが痩せこけてガリガリだったのは、過酷な環境の中で子育てを頑張っていたからだと理解したのだった。
リスザルが連れてきた子猫たちだが、キジトラ2匹はどちらもメスだったので「シマコ」「ウズラ」と名付けた。
残りの黒猫はオスでリスザルにそっくりだったことから、「コリス」と名付けることに。
かくして4人家族で駐車場の近くに移住してきたリスザルだったが、僕たちには新たな悩みが生まれることになった。
それは、子猫たちが無事に育つかどうかという不安と、リスザルを不妊手術しなくてはいけないという使命だ。
このまま放っておくわけにもいかないし、しばらくはリスザル一家との関わりで忙しくなるのだった。
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