保護活動

その名はリスザル

とある日のこと。

駐車場で猫たちにご飯をあげたので帰ろうと思った瞬間、駐車場の真ん中を猫の影が横切ったのを視界の端で捉えた。

トラちゃん、クロちゃん、チャトラはお店の入口側に居たので、駐車場を横切ったのは他の猫に違いない。

ひょっとしたらクロママかもしれないと思い、急いで駐車場の中ほどへ向かってみた。

すると、そこにいたのはガリガリに痩せた黒猫だった。

ヒョロりと伸びた尻尾と逆三角形の顔は見覚えのあるクロママとは異なり、何とも特徴的な顔立ちをしていた。

その黒猫はこちらの様子を窺っていたので、静かに近づいてみたところ、一目散に走り去ってしまった。

しかしお腹が空いているのか完全には逃げ切ることはなく、こちらの様子を窺い続けていたのでササミのかけらを黒猫の近くへと投げてみることに。

すると、黒猫はササミのかけらを咥えて、どこかへ走り去ってしまった。

走る姿も少し猫離れしたシルエットで、どちらかというとリスザルのような雰囲気だった。

そこで、僕たちはこの黒猫をリスザルと名付けて、様子を見ることにした。

後から聞いて分かったのだが、リスザルはクロママの子どもで、クロちゃんにとっては妹にあたるらしい。

メスということなら不妊手術をしなくてはならないし、リスザルの存在は僕たちにとって少し頭の痛い問題になったのだった。

 

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