ケガをしたチャトラを見かけてから1週間ほど経ったある日のこと。
お店の入口の近くに3匹の猫が佇んでいた。
そのうちの1匹は、ケガをしたチャトラだった。
その日は夕方でチャトラの様子が良く分かったのだが、どうやら顔の辺りの傷は良くなったようだ。
心なしか、前に見たよりも毛並みも良くなっているように見える。
他の2匹の猫とは少し距離はあったが、チャトラにとって駐車場は新たな住処として悪くなかったようだ。
もう少しチャトラの様子を見たかったが、近づいたところ足早に逃げていってしまった。
駐車場に住むようになったチャトラだが、さすがに人馴れまではしていないようだ。
さて、他の2匹の猫に目を向けてみると、キジトラと黒猫がのんびりと寝転がっているのが見えた。
周りを見渡したが、この3匹以外に猫は見当たらない。
前はもっと多くの野良猫が居付いていたようなイメージだったが…
この3匹の関係性は全く分からないが、こうして近い距離で過ごしているなら仲が悪いことはないのだろう。
特にキジトラと黒猫は兄弟なのか親子なのか、寄り添って仲良く過ごしているように見える。
猫たちが気ままに過ごしている光景は微笑ましく、とても平和な雰囲気が漂っていた。
チャトラのケガも大したことはなかったようで、心のどこかに引っかかっていた物がひとつ取れたように感じられた。
そして、自分の保護猫活動はこの3匹の猫たちとの関わりからスタートすることとなるのだった。
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