当サイトを訪問いただきありがとうございます。
ブログ運営者のかいぬし225です。
いろいろな出会いを通じて、保護猫活動に取り組むようになりました。
なかなか理解されにくい分野ではありますが、保護猫や地域猫に少しでも興味を持ってもらいたくて、ブログで情報発信を行っています。
ハンドルネームの由来
まだ保護猫活動をはじめたばかりのとある日、TNRした猫たちにご飯をあげていた時のことです。
近くを通りがかったオジさんが
「あなた、飼い主さん?」
と話しかけてきたことがありました。
あまりにも急な問いかけで面食らっていると、
オジさんから「この辺の猫はみんな毛並みいいから、飼い主さんが定期的にお風呂入れてるのかと思って。」
と言われたのです。
保護猫活動をしている僕でも、さすがにお風呂は無理・・・
割と斜め上のオジさんの言葉に思わず笑ってしまいながらも、「飼い主」という響きが妙に刺さってしまったのです。
それから、僕は保護猫の飼い主を自称するようになり、ハンドルネームにも「かいぬし」を採用することにしました。
ちなみに、「かいぬし」の後に付けた225については「にゃんこ」をもじってみただけで、特に深い意味はありません(笑)
保護猫活動をはじめたキッカケ
まだ野良猫に無責任にご飯をあげていた頃のお話。
同じ場所で丁寧に野良猫へご飯をあげてくれている年齢不詳の女性がいました。
その女性の見た目はともかく、猫への愛情は深く傍目から見ていても、手慣れている印象を受けたのです。
その女性には勝手に姉御というあだ名をつけたのですが、いつの頃からか姉御と僕たち夫婦は話をするようになりました。
そして日々交流を深めるなかで、野良猫には去勢・不妊手術いわゆるTNRが必要だということを学んだのです。
最初のうちは、僕たちがご飯をあげていた駐車場で暮らす野良猫たちをTNRするだけのつもりでした。
しかし、やがて他の現場へとTNRの範囲を拡げていき、現在までのトータルでは100匹近くの猫たちに去勢・不妊手術を施しました。
正直言ってTNR活動は楽しいものではなく、むしろいろいろキツいことばかりです。
それでもTNR活動を続けているのは、いつか野良猫が地域猫として認められて人間と共生できるといいな、と思っているから。
少人数かつボランディアで行っているTNR活動なので出来ることは限られていますが、少しでも猫が安らかに暮らせる環境を整えてあげたいと思っています。
保護猫を迎えるキッカケ
最初に家へ迎えることになったのは、黒猫(オス)のクロちゃん。
クロちゃんは僕たちが駐車場で可愛がっていた野良猫で、仲良しのトラちゃん(メス)といつも一緒にいました。
長く2人へご飯をあげている餌やりさんに話を聞いてみたところ、トラちゃんはクロちゃんの母親代わりとして、小さいころから一緒に居たそうです。
そして、すっかり成猫となった2人と僕たちが出会ったのが2017年のこと。
それから1年以上、トラちゃんとクロちゃんに接してきた僕たち夫婦は、いつかこの子たちを保護したいと考えていました。
しかし、2018年の3月にトラちゃんは天国へ旅立ってしまったのです。
亡くなった原因は分からなかったのですが、亡骸を回収した姉御によると、おそらく病気ではないかとのことでした。
事故や虐待では無かったのは不幸中の幸いでしたが、トラちゃんを失った悲しみは言葉にできないほどで、僕たち夫婦はペットロスとも言える状態でした。
とは言え、いつまでも悲しんだままではいられません。
トラちゃんが大事に育てたクロちゃんを、絶対に失わないように守らなくてはならないという使命を感じたからです。
少しキザな言い方をするなら、トラちゃんから受け取った命のバトンを、僕たち夫婦がしっかりと受け止めなくてはなりません。
こんないきさつがあって、クロちゃんは我が家の長男として迎え入れることになりました。
その後はクロちゃんの妹分となるリノちゃんや、耳をケガしたすずちゃんなど、様々な猫たちを保護しています。
子猫の保護活動
僕たちが保護猫活動をしている現場では、ほとんど子猫を見かけることはありません。
それはTNR活動を行っているから当然であり、むしろ子猫を見かけないことはTNR活動の成果として喜ぶべきことなのです。
しかし、どこかから母猫に連れられて流れてきたのか、TNRが済んでいる現場で子猫と出会ってしまいました。
野良の世界で生き抜くにはあまりにも弱弱しい子猫を目の前にして放っておくことはできず、我が家で里親さん探しをすることになったのです。
今までに保護した子猫は6匹ほどですが、どの子も新しい里親さんのところへと旅立ち、幸せな生活を送っています。
子猫が産まれるのを防ぐためのTNR活動ですが、イレギュラーな子猫との出会いは避けることができません。
そんな時には、自分たちができる範囲で保護して、新しい里親さんの元へと出会いを繋げてあげたいと考えています。
将来の夢
保護猫活動をしていると、どうしても限界を感じることがあります。
特に外で暮らしている猫たちの健康状態を把握するのは困難で、何か病気の兆候があったとしてもなかなか気付いてあげることができません。
このことはトラちゃんの死で痛感したことであり、野良猫にとって最大のリスクとも言えるでしょう。
なるべく外の猫たちと接する時は健康状態を把握できるように注意していますが、完全な対策とは言えません。
さらに交通事故や虐待などのリスクを考えると、野良猫の生活は辛いことの方が圧倒的に多いと思います。
そんなリスクを払拭するためには家猫として保護するしかありませんが、現在の住まいで保護できる頭数は限られています。
仮にもっと広い家へ引っ越したとしても、保護できる数に上限ができてしまうのは避けられません。
だからこそ、野良生活が負担となってしまうような高齢の猫や、病気の猫を専門に保護するシェルターを作りたいと思っています。
そして、長年野良猫だった猫たちが、安らかな最後に向けて看取ってあげられる環境を整えてあげたいのです。
僕たちが保護猫活動をはじめてから4年が経ちますが、かなりの数の猫たちが姿を消してしまいました。
一部の猫は亡骸を回収して火葬したり、最後は自宅で看取ったりしましたが、大多数の猫たちは生死すら分からないまま行方知れずになってしまったのです。
だからこそ、自分たちがTNRして面倒を見てきた子たちだけでも、最後はしっかり看取って天国へ送ってあげたいと思っています。
そして、保護猫活動のゴールとして、そのための環境作りが必要だと感じるようになりました。
まだまだ自分では力不足で保護猫シェルターを作るような器量はありません。
もちろん経済的なハードルもありますし、保護猫シェルターに関する運営知識やノウハウも圧倒的に不足しています。
こうしてブログを書きながら情報発信をするだけではなく、自分を見つめ直す機会としてもブログを続けていこうと考えています。