保護猫シェルター奮闘記

保護猫シェルター設立への道(その1)

私が保護猫活動をはじめてから、およそ5年が経ちました。

5年という長さは外で暮らす猫にとって過酷な年月であり、私がお世話している猫たちの中でも少なくない数が姿を消してしまいました。

消えてしまった猫の中には、長い間の付き合いだった子もおり、そのたびに悲しい思いをしてきたのです。

特に、病気やケガで弱っていた子を保護できなかったのは、今でも大きな心残りになっています。

しかし、消えてしまった猫たちのことを、いつまでも後ろ向きに考えているわけにはいきません。

未だ外の過酷な世界で頑張って生きている猫たちを1匹でも多く救うために、私は自宅とは別の場所に猫たちを保護できるシェルターを作ることを決心しました。

そこで、保護猫シェルターとして賃貸できる物件を、新たに探すことにしたのです。

私が物件を探す際に重要視した条件は5つほどです。

1.ペット可であること→保護猫シェルターが目的なので当然ですね。

2.間取りに余裕があること→広ければそれだけ保護できる猫のキャパシティが上がります。

3.自宅から近いこと→自宅から遠いと小まめなお世話が難しくなってしまいます。

4.家賃が安いこと→予算が限られている私にとって家賃が安いのに越したことはありません。

5.できれば一戸建て→集合住宅で猫の多頭飼いをしていると、ペット可の物件だとしても隣人トラブルなどのおそれがあるためです。

この5つを満たす物件を探していたのですが、なかなか好都合な物件はありませんでした。

当然ながら間取りが広ければ家賃は高くなりますし、一戸建てだとなおさら家賃を抑えるのは難しくなります。

つまり、家賃を予算内に収めながら、それなりの広さの物件を見つけるのは簡単ではありません。

さらにペット可で保護猫シェルターとして活用できる物件となると、自宅と同じ市内で最適な物件を見つけるのは不可能なように思われました。

そんなある日、インターネットの情報サイトで訳アリ物件の掲載を見つけました。

その物件は、自宅から車で10分ほどにある2LDKの一戸建てで、保護猫シェルターとして活用するには十分な広さです。

さらにペット可かつ家賃も5万円台で、ギリギリ予算の範囲内に入っています。

さっそく私は掲載者であるオーナーさんにコンタクトを取り、物件の内覧を申し込みました。

そして、物件の内覧をした当日、訳アリ物件の意味を目の当たりにすることになったのです。

(続く)

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